【最も暗いのは夜明け前】
アイスランドの格言に
『最も暗いのは夜明け前』
があります。
これについて、
『太古から今に伝わる不滅の教え108』(文 エリコ・ロウ イラスト 牛嶋浩美 発行所 かざひの文庫 発売元 太陽出版)
の中に、こう書いてあります。
「長い夜の過ごし方に最もなれているのは北極に近い地域に住む人々でしょう。
アイスランドでは真冬にはなんと午前11時頃まで日は登らず、
午後4時過ぎにはまた日が沈み始めるという『極夜』の日々が続きます。
その代わりに、
夏至の頃には24時間日が沈まず、
かといって真昼のように明るいわけでもない『白夜』となるそうです。
というわけで、
夜の闇のグラデーションの変化に敏感なアイスランドで言い伝えられてきたこの格言は、
私たちの心に闇が広がりだした時に思い出して唱えたい教えです。
世の中で成功者とされる人が語る苦労話でよく聞くのも、
もうダメだと感じた苦境のどん底に至って、
初めて突破口を見いだしたという話です。
心のなかで事態に抵抗するのをやめ、
こだわりを手放したことで救われた、
ともよく聞きます。
苦しみや痛みがある時には、
その暗闇から逃げようとするのが私たちの本能ですが、
逆に暗闇のいちばん奥深くにまで意識を向けていきなさい、
という仏教の教えもあります。
その暗闇の底にあるのは『空』、
つまり何もないことにやがて気づけば、
苦悩は消え、
光明に目覚められる、
ということなのです。」(43頁)
エゴ・執着・煩悩のすべてを捨て去ることができれば、
『空(くう)』の意識と繋がります。
これがすなわち、
『解脱』
です。
つまり、
『悟りを開く』
ということです。
『言うは易く行うは難し』
で、簡単ではありませんが、
私たちが目指しているのは、
『無我の境地』
なので、
共に精進しましょう。
(推薦図書)
『太古から今に伝わる不滅の教え108』
(文 エリコ・ロウ イラスト 牛嶋浩美 発行所 かざひの文庫 発売元 太陽出版)
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