【執着捨てれば楽になる】
執着を捨てれば楽になります。
『物』 『お金』 『勝負』 『成功』 『自説』 『人間関係』 『業績』 『地位』 『名誉』 『出世』 『権力』
等への執着はエゴによるものであり、煩悩です。
煩悩を解脱することで、
人は悟りを得ます。
『インプレスカレンダー2022 こころおだやかにニャる ゆるねこ×ブッダの言葉』
(監修 アルボムッレ・スマナサーラ インプレス)
にこう書かれています。
「 自分の家族や財産に悩むのは愚かなことです
『自分のもの』
はそもそも存在しないのです。(ダンマパダ62)
私たちは、家族や財産をいつも気にしています。
気になるのは
『自分のもの』
と思うからです。
『自分のもの』
など存在しない、
というブッダの言葉に納得できないなら、
自問自答してみてください。
『家族は死後も連れ添ってくれる? 財産は死後も持っていける?』
と。
この問いに素直な心で向き合えば、
真理の見方が身につきます。」
執着をなくすことが大事です。
これについて、
小林正観さんは、著書
『悟りは3秒あればいい』
(だいわ文庫)
の中で、次のように述べています。
(24頁~25頁)
「 『病気になりたくない』
と
『生きること』
に執着した結果、
早く亡くなってしまった。
誰もがうらやむほど健康だったのに、
そのことを受け入れず、
健康である 『今』 に感謝をすることもせず、
『もっと、もっと』
と欲を出した結果、
死んでしまったのかもしれない。
一方、
『いつ死んでもいい』
と命に対する執着をなくした結果、
元気になった。
死を受け入れ、
生きることに欲を出さなかった結果、
病気すらなくなってしまったのです。
(中略)
横尾さんは著書の中で、
次のように語っています。
『仏教は欲望を捨てることを教える。
欲望に対する執着から解放されることによって本来のあるべき自由な姿に戻れると諭す。
すると病気を生む原因は過剰な欲望のせいなのかもしれない』
(中略)
欲望や執着はストレスを生みます。
ストレスが、
いずれ病気になり、
病気が死を招くのです。
その法則がわかったら、
執着することをやめればいい。
それだけのことです。
何かをどうしたいという思いをやめればいいのです。」
『執着を捨てること』
は、
『悟ること』
です。
『悟り』 について、
小林正観さんは同書の中で次のように述べています。
(9頁~10頁)
「 私が言う
『悟り』
とは、
『受け入れること』。
何か特別な勉強をしなくても、
何年も修行をしなくても、
受け入れることさえできれば
『悟る』
ことはできるのです。
短ければ最短
『三秒で』
悟ることができます。
一秒目、
過去のすべてを受け入れること。
今までの自分の身に起きたことは、
すべて自分に必要だった、
と 『過去』 のすべてを受け入れること。
二秒目、
現在のすべてを受け入れること。
そのすべてが自分にとってプラスだった、
自分を成長させてくれた、
それがなければ今の自分がなかった、
と 『現在』 のすべてを受け入れること。
三秒目、
未来のすべてを受け入れること。
今までのすべてに感謝し、
これからのすべてに感謝できる、
と 『未来』 のすべてを受け入れること。
『悟る』 ためには、過去・現在・未来のすべてを受け入れることです。
受け入れるためには三秒あればいい。
そして、
その結果、
『悟った状態』
が得られるようになると、
悩みがなくなり、
心が穏やかで、
イライラしなくなり、
にこやかに、
幸せに生きることができる。
と同時に、
流れに身をゆだねる、
不平不満を言わなくなる、
その結果として、
自分の役目や役割も見えてくる、
それを自然とやらされるようにもなり、
何が起きようとも動じない自分になれるのです。」
過去に起きたこと、
今起こっていること、
未来に起こること、
すべてを受容しましょう。
すべては学びです。
すべては良きことのために起こります。
すべては、
自己意識を進化・向上させるための糧となります。
『宇宙の英知』
に全幅の信頼を寄せましょう。
すべてはうまくいっています。
我欲に執着することをやめましょう。
『諸法無我』 で、
いかなる存在も永遠・不変の本質を有しません。
すべてのものには、
なんら実体的なものがありません。
我欲に対する
“執着”
はむなしいものです。
アーノルド・パテント氏は、著書
「『成功』+『幸せ』 を手に入れる21の原則」
(訳=あさりみちこ 徳間書店)
の中で、
執着はエネルギーの流れをさえぎってしまうとして次のように述べています。
「 宇宙エネルギーは、
わたしたちの内側も外側も、
自由に流れたがっているのです。
エネルギーが自由に流れるようにしてあげさえすれば、
あなただけでなく、
みんなもその恩恵に浴します。
エネルギーの流れをさえぎると、
さえぎった分だけ、
自分にくるはずの恵みをとどこおらせてしまいます。
からだは不快感を覚えます。
これは、
あなたは自然な流れに逆らっていますよ、
という宇宙からのシグナルなのです。
なにかに執着することも、
エネルギーの流れをさえぎってしまう、
大きな原因です。
人間は、
お金や、
金銭価値のあるものに執着します。
ものだけでなく、
人にも執着します。
人であろうと、
ものであろうと、
なにかにしがみつくと、
しがみつく対象とあなたが共有するエネルギーの流れをせき止めてしまいます。
その上、
新しい人やものが、
あなたのもとにやってこようとするのを、
邪魔してしまうのです。」
(138頁~139頁)
「 『手に入れるために手放す』。
この法則に慣れるには、
少々時間がかかるかもしれません。
手放すことは、
もっているものをすべて放棄しなさい、
という意味ではありません。
手放すのはあくまでも気持ちの上でのことです。
手放すことは、
なにかが絶対に必要だという思いこみや、
執着心をなくすことなのです。
では、実際に執着心を手放せるようにするには、
どうすればいいのでしょう?
それにはまず、
執着しているものや人が、
そばにあろうとなかろうと、
平和な気持ちを保つよう努めることです。
そうやって、
執着心を徐々になくしていきます。
平和な気持ちになるまで、
根気よくつづけましょう。
これを実践することによる、
大きなメリットは、
たとえ、
ものや人が自分のもとを去っても、
心に負うショックや痛手が最小限ですむことです。
〈執着しないことの法則〉は、
〈豊かさの法則〉
と表裏一体です。
宇宙が豊かであるというのが真実なら、
なにをどれだけ手放そうと、
遅かれ早かれそれにかわるものがやってくるのは、
自明の理ではありませんか?
豊かさというものを語るとき、
わたしたちは、
どうしてもお金、
もの、
人など、
かたちあるものだけに目がいってしまいがちです。
でも、
いうまでもなく、
目に見えるものだけが豊かさではありません。
人の役に立ち、
重宝がられる、
さまざまな才能も、
れっきとした豊かさのかたちではありませんか?」
(144頁~145頁)
エゴ(我欲)による執着を手放し、
真我(愛)による自己実現欲求にシフトすることが肝要です。
お互い、
人の役に立ち、
重宝がられる存在になりたいですね。
心の豊かな人になりたいです。
ディーパック・チョプラ博士は、著書
『富と成功をもたらす7つの法則』
(渡邊愛子=訳 角川文庫)
の中で、
執着しないほうがうまくいくとして、
『手放す法則』
の実践について次のように述べています。
(116頁~117頁)
「 私は、次の各ステップを踏むと誓うことによって
『手放す法則』
を実行に移します。
今日私は、
執着しないでいることを自分に約束します。
私は、
自分と自分の周囲の人々が、
あるがままでいられるようにしてあげます。
物事がどうあるべきかという自分の考えをかたくなに押し付けたりしません。
問題を無理に解決しようとして、
新たな問題を作ったりしません。
私は、
手放した状態ですべてのことに参加します。
今日私は、
自分の経験の不可欠な要素として不確実性を取り入れます。
進んで不確実性を受け入れることによって、
問題や混乱や騒動や混沌から解決策が自然に現れます。
物事が不確実に見えれば見えるほど、
私はさらに安心だと感じます。
なぜなら、
不確実性こそが自由への道だからです。
不確実性の英知をとおして、
私は安全性を見出します。
私はすべての可能性の場に足を踏み入れ、
無限の可能性にオープンであり続けるときに起こり得る興奮を確信します。
すべての可能性の場に足を踏み入れるとき、
私はすべての楽しみと冒険と魔法と人生の神秘を体験します。」
執着しないほうがうまくいきます。
願望や意図を手放すのではなく、
結果に対する執着を手放すということです。
手放すことは不確実性の英知にもとづいています。
既知への執着を手放し、
未知に足を踏み入れましょう。
すべての可能性の場に足を踏み入れましょう。
(結論)
『 我欲に対する執着を捨てましょう。
すべての可能性の場に足を踏み入れ ましょう!』
「『ダンマパダ』全詩解説 仏祖に学ぶひとすじの道」
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(著者 アーノルド・M・パテント 訳者 あさりみちこ 徳間書店)
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『富と成功をもたらす7つの法則』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 渡邊愛子 角川文庫)
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