takaharashigeruの日記

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【幸せの国 ブータン ②】

【幸せの国 ブータン ②】

国勢調査で国民の9割以上が『幸せ』と回答するブータン

経済的に見て、それほど豊かな国ではないブータンの国民がどうして幸せを感じることが出来るのでしょうか?

『世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論』(監修者 福永正明 徳間書店

に、ブータン人の『幸せの秘訣』が書かれています。

「『あなたが幸せなら、私も幸せです』

実は、私たちの滞在中、

『幸せですか?』

の答えの中で最も多かったものは、

この言葉だったのです。

『あなたが幸せなら、私も幸せです』

と答えた後、

ブータンの人たちは

『あなたは幸せですか?』

と聞いてきます。

『あまり幸せではありません』

と本音を答えると、

『どうしてですか?』

と彼らは心配そうに言葉を続けます。

『離婚したから』

と答えると、

彼らは安心したような顔になり

ブータンには離婚した人はたくさんいますよ、大丈夫、大丈夫。何の問題もありません。あなたは素敵ですよ』

と、気遣いの言葉を口にします。

『将来が不安だから』

と答えると、

『日本はほかの国にたくさんの援助をしている。素晴らしい国だと思う。そんな国に住めるあなたがうらやましい』

と、褒めてくれます。

『仕事ばっかりしていて、遊ぶ暇がないから』

と答えると、

『あなたは素晴らしい仕事をしている。もう、十分、人の役に立った。これから少し休んでもきっと極楽に行けますよ』

と、思いやりに満ちた言葉を返してくれます。

彼らとそんなやりとりをしているうちに、

私たちは

『実は、私は幸せだったのかもしれない』

と思うようになっていきました。

ブータンの人たちに、

”幸せの青い鳥はすぐそばにいる“

ことを教えられたのです。

(中略)

ブータンの人々は、過去を後悔しません。

未来を心配しません。

今置かれている状況にとても満足して、

幸せを感じています。

ブータンの人々は、

無理をしません。

自分を知り、

身の丈に合った生活をすることで、

心の豊かさを見失わないようにしています。

ブータンの人々は、

際限なく、

富を蓄えようとしません。

自分に必要な額を知り、

残りは困っている人に施します。

そうすることで、

自分も幸せになるのです。」(2頁〜4頁)

チベット仏教を信仰する敬虔なブータン人たちには、

『豊かさ』

とか

『人間の心』

の本質といったものを見抜く目が、

すでに彼らの社会のなかで養われていたのです。

過去の善悪の業に応じて現在の幸不幸の果報があるとする

『因果応報』、

この世は迷いの生死を重ねて永遠に続いているのだという

『輪廻転生』

の考えが彼らの心には確固としてあり、

『今に生きる』

という独自の人生観が築かれていたのです。

彼らは、今、そこにあるものに共感し、その状態を大切にします。

過去を後悔するだけに終わらず、

未来の心配に終始する前に、

現在の状態を維持することに力を注ぐのです。

(中略)

今の状態に満足するためには、今の自分を知らなければなりません。

さらには、

今の自分が存在する一員となる地球、

世界そのものを知らねばなりません。

金銭的、物質的豊かさではなく、

精神的な豊かさを社会経済開発の理念にした彼らは今、そのことについて真剣に考えています。

『あなたが幸せなら、私も幸せ』

という考えは、

彼らの精神的な豊かさに対する本質的な世界観から生まれました。

彼らにとって、

他人に施しを与えることは、

現世で徳を積み、

来世で利を得るという根源的な『欲望』なのです。

他人に敬意を抱き、

困った人を助けるという行為さえ、

彼らは望んで行います。

彼らは自分だけでなく、

家族の幸せを望み、

隣人や友人の幸せを望む人々なのです。」(253頁〜254頁)

ブータン人は、

チベット仏教の敬虔な信徒です。

このことが、幸せを感じる源泉になっているようです。

これについて、

ブータン政府に初代フェローとして勤めた、御手洗瑞子さんは、著書

ブータン、これでいいのだ』
新潮文庫

の中で、こう述べています。

「輪廻転生を信じ、

いつもうっすらと来世を意識し、

老後には毎日来世のために祈る。

ブータンの人にとって、

『今の人生』のとらえ方が、

私たち日本人とは違うのだろうなと感じます。

『現世がすべて』

と考えていたら、

人生が思い通りにいかない時、

もう取り返しがつかない気がして、つらくなる。

反対に、

『現世がすべてではない』

と信じれば、

多少うまくいかないこと、

思い通りにいかないことがあっても、

『うーん、まぁいっか。次の人生がうまくいくといいな』

と割り切れる。」(237頁〜238頁)

『因果応報』(因縁生起、因果律

『輪廻転生』(生まれ変わり)

『煩悩の解脱』(エゴを捨てる)

『慈悲の心の実践』(博愛・人類愛)

といった、

『良性の想念』

を持っていることが、

ブータン人の『幸せの秘訣』

のようです。

『世界一しあわせな国 ブータン人の幸福論』
(監修者 福永正明 徳間書店
https://amzn.to/3YKXmRX

ブータン、これでいいのだ』
(著者 御手洗瑞子 新潮文庫
https://amzn.to/3KAsDAW

 

 

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