【裁くなかれ】
『裁くなかれ』 (新約聖書)
新約聖書―ルカによる福音書第6章37節にこうあります。
「 人を裁さばくな。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪人だと決めるな。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。」
個人を批評・批判・非難・否定・否認・誹謗しないようにしましょう。
人を 『あるがまま』 に受け入れましょう。
人を批判したり非難したり誹謗したり、してはいけない理由が
『新訳 人を動かす』 (D・カーネギー著 田内志文=訳 角川文庫)
に書かれています。(31頁~32頁)
「 人を批判したところで、
なにがどうなるものでもない。
結局は、
本人が自己弁護をし、
自分を正当化しょうとするだけだからである。
そして、批判は危険なものだ。
批判されれば人はプライドを傷つかせ、
自尊心を失い、
恨みを抱くようになるだけだからだ。
世界的に有名な心理学者、B・F・スキナーは、
動物を褒めてやると、
叱った場合にくらべ良い習性がより早く身につき、
しかも長続きするということを証明した。
後の研究で、
これは人にも当てはまるということが分かっている。
批判は恒久的な変化など人に起こしたりせず、
多くの場合は恨みを残すだけなのである。
ハンス・セリエも高名な心理学者であるが彼は、
『人は称賛を追い求め続けるのと同じくらい、
人に批判されることを恐れている』
と述べている。
批判しても従業員や家族、
友人たちは士気を下げてしまうばかりで、
問題となっている状況そのものはま
ったく改善されないのだ。」
さらに、著者は49頁でこう述べています。
「 人を責めるのではなく、
相手を理解しようと努めることだ。
相手がなぜ、
なにをしているのかを分かろうとすることだ。
批判するよりもそのほうが有益で有り、
楽しいのだから。
そうすることにより、
共感や寛容さ、
そして慈しみが育まれるのだ。
『すべてを知ることは、
すべてを許すことなり』
という言葉もある。
サミュエル・ジョンソンは、
『神ですら、人の死後まで裁きを下さずお待ちになる』
という。
あなたも私も、
その言葉に従うべきなのだ。」
世界的大ベストセラー
『人を動かす』
(原題 “How to Win Friends and Influence People”)
の著者デール・カーネギーが
『人を裁くなかれ』
と言っています。
私たちも注意しましょう。
ということで結論はこうなります。
(結論)
『人を批判したり、非難したり、否定したりしないように気を付けましょう。』
『新約聖書』(新共同訳 日本聖書協会)
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『新訳 人を動かす』(著者 D・カーネギー 訳者 田内志文 角川文庫)
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